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信念を武技に変える

■ 心を煉る術 ■

 日本の武術は単なる人殺しの技法ではありません。古人が苦労や工夫を重ねて積み重ねてきた修行体系の中には、肉体的な技術のみならず、心を錬磨するための方法論が数多く伝わっています。

 武術は、戦いにおいて自身を優位に置くことが要求されます。そのためには、自身の心をしっかりとコントロールしなくてはなりません。心は感情や妄念を生み出しますが、ネガティブな感情に自身が支配されている状態では、敵に勝つどころか、自分で自分の首を絞めることになりかねません。

 よって武術者は、自身を縛るネガティブな感情に気づき、排除し、常に平静でいられるような「心の操作方法」を会得しなくてはならないのです。

 戦闘という非現実的なシチュエーションに身を投じたとき、何の訓練もしていなければ、恐怖や思い込みによって、戦う前から不利な状態になってしまうでしょう。いくら肉体を激しく鍛えていても、心が未熟であれば自分の実力を発揮することは出来ません

 世間一般の武術に対するイメージとして「心を鍛える」というキーワードがあります。これは、体育会系の荒稽古に堪え忍んで根性を身につけるといったものではありません。

 武術や武道の指導者の中にも、「我慢と根性で自身を追いつめていけば心が強くなる」と考えている方が少なくないようですが、まるでイジメのような荒々しい猛稽古は、方向性を間違えれば捻くれた精神構造を生み出してしまいます。人間の心は、追いつめれば強くなるというような単純なものではありません。肉体は痛めつければ何となく強くなっていくのですが、心を痛めてトラウマを作ってしまうと、なかなか元に戻ってくれないのです。

 肉体的な強さを求めるならば、部位に合わせた筋肉トレーニングや補強訓練を行うのが普通です。これは武術だけではなく、スポーツや格闘技においても同じですね。
  それなのに、鍛える対象が心になった途端、急に方法論が曖昧になり、単なるスローガンで終わってしまうことが少なくありません。

 煉誠塾では、流派に伝わる理論・行法に、古来の精神修養メソッドを加えて独自の体系としてまとめ上げ、より大勢の人が自分自身を正しく認識するための手助けとなるよう指導を行っています。

 正しく武術を稽古していれば、修行段階に応じて自分の心をコントロールすることが出来るようになってきますし、それは武術という枠組みの中のみならず、理不尽な困難やストレスが蔓延する社会生活全般において有効に作用するでしょう。

 煉誠塾においては、「自己観行」「呼吸法」「思想研究」「社会活動」「型稽古の内観」などを通じて、自身の心と向き合っていくことになります。


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