■ 煉誠塾の技法 ■
煉誠塾の稽古では、従来の古流武術がそうであるように、「剣術」を中心とした技法の研鑽を行っています。初心の者は、まず剣の素振りや基礎の体捌きの指導を受け、その上で、「柔術」などの技法を学んでいくことになります。
現代の武道や格闘技は素手での攻防が中心となっているため、体術と剣術を分けて捉える考え方が一般的になっておりますが、本来、日本の武術は剣の術理を抜きにして成立することはありません。
元々が武士の嗜みであったことを思えば当然なのですが、剣術の心得がなければ、柔術(素手で敵を制圧する技術)を始めとする派生技術を理解することは出来ないのです。
剣の修行で練り込んだ胆力、体捌きは、素手の技術である柔術においても原型に近いままで応用することが可能ですし、他の技術に対しても同じことが言えます。
確かに、工夫次第では、剣を稽古しなくても柔術を扱うことは可能かもしれません。実際、そのような方向性の流派もたくさんあります。が、少なくとも煉誠塾としては、柔術を剣術の派生技術(裏技)であると捉えておりますので、その理屈を胸に落とし込んでから稽古することが上達への近道となります。
何よりも、武術家の精神性を象徴する「日本刀」を扱う剣術は、生きる道を模索する現代人に相応しいものであると考えています。現代人が剣術を学ぶのは、敵を斬り殺すためではありません。剣に秘められた高尚な思想に触れることは、武技の習得と同様に大切なことです。やはり剣術は、日本人にとって特別な意味を持っているのです。
そして、我々が目指す武技の極致が、「力貫(ちからぬき)」と呼ばれる高級理論です。
力貫は、いわゆる「合気」と呼ばれている術とほぼ同じで、敵の力を無効化する理論のことを指します。
これは相当に難解な技術で、修得は極めて困難です。十年、二十年稽古しても入口にすら到達できない、という説があるくらいです。他流においても様々な先生方が独自の理論を展開されていますが、容易に会得できるものではなく、地味な鍛錬をコツコツ繰り返しながら、段階的に上達していくしかありません。
煉誠塾においても、未だ完成に至っていないのが正直なところですが、日々模索し、少しでも効果の高い理論を編み出すべく、重要課題として研究しております。
以上のように、煉誠塾の技法は「剣術」の理論を主軸としており、その派生技術として「柔術(護身術を含む)」「杖術」「力貫」を扱います。
その他にも、師範が修められた「居合」や「呼吸法」などを稽古することもありますが、原則的には、前述した技法を中心に、稽古内容が組み立てられています。
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